夕日の家
神奈川県横須賀に建つこの住宅は、60代夫婦のための終の住処である。
道路に面する西面以外は住宅に囲まれている。この西面は道路の先に公園が有り、公園の先には自然林が続く。また、敷地と道路、道路と公園、自然林には高低差が有り、敷地から自然林に向かっていくほどに低くなっていく構成となっている。内部はご主人様と奥様にそれぞれの居場所が作られ、各々自由な時間を過ごす事が出来る構成となっている。しかし、限られた敷地の中で居場所を分けて作る事は、同時に閉鎖間も生まれやすくなる。その閉鎖間を少なくするため、この西面に開けた風景を借景とし、室内に取り込む事で開放感を作ることを試みた。結果、住宅街に建っている事を忘れてしまうような開放感のある空間が完成した。
施主は室内から、公園の桜で花見を楽しんでいる。
- 用途
- 住宅
- 概要
- 新築
- 面積
- 延床面積134,83㎡(34.55坪)
- 場所
- 神奈川県横須賀市
- 完成
- 2011年12月
- 設計
- 前田工務店
青木律典建築設計スタジオ - 協力
- デザインファーム
- 施工
- 前田工務店
- 写真
- ナカサアンドパートナーズ 石田篤