性能

耐震(構造計算)

地震に強い家をつくる

地震に強い家をつくりたい

そう考えたとき

必ず必要になるのが“構造計算”です。

 

丈夫な住まいを手に入れたい

住まいを手にしようとする人であれば

誰もが望む条件ではないでしょうか。

 

では地震に強い家を手に入れるために

あなたは何を検討しますか?

 

丈夫な金物や工法を探す

 

それも大切です。

しかし、それ以上に大切な事があります。

これを正確に行わずに金物や工法を選んでも

全く意味がありません。

 

それは“構造計算”です。

 

現在の建築基準法では

地震に対して建物を

固めて動かないようにして

建物が倒壊しないようにするという

考え方に基づき計画を行っていきます。

 

その考え方に基づき

最も重要になってくるのは

“耐力壁”と言われる地震が来たときに

建物が動かないようにするための壁です。

 

この“耐力壁”は建物の形状により

バランス良く配置し

必要な量を確保しなくてはなりません。

 

また地震の際

多くの力が耐力壁には加わるため

地震力が耐力壁に加わっても

崩壊しない計画にしていく必要があります。

 

地震以外にも

建物には様々な力が加わります。

 

 

建物に加わる力

 

建物には地震以外に

どのような力が加わるのでしょうか。

ここでは簡単に建物にかかる力をご紹介します。

 

鉛直方向にかかるかかる力

 

・固定加重

建物本体の自重

・積載荷重

その建物の乗せる荷重(家具や人など)

・積雪荷重

雪の重さによりかかる荷重

 

水平方向にかかる力

 

・風荷重

風による荷重で表面積が大きいほど

その力は大きくなります

・地震荷重

地震による荷重で建物が重たくなるほど

荷重は大きくなります

・その他の荷重(水圧・土圧)

その他、敷地の状況に応じてかかってくる力

 

このように建物には

地震以外にも様々な力が加わります。

 

丈夫な住まいを考える時は

これらの加重に対して検討し

その構造を決定していく必要があります。

 

これらの建物に加わる様々な力に対して

どんな大きさでどのような材質の

柱や梁があれば良いか

 

基礎にはどのような間隔で

どれだけの量の鉄筋が入っていけば良いか

 

それらを計算に基づき形にしていく

それが“構造計算”です。

 

地震に強い家をつくる時は

この“構造計算”が最も重要です。

 

構造計算の簡略化?

 

簡易計算

あらゆる荷重に対して

その立地や大きさやその他条件により

適切な構造を計画していく事が構造計算となります。

但し一般的な住宅は

「4号建築物」というものに該当する為

確認申請の審査を

簡略化する事が認められています。

その場合は

「仕様規定」という規定により

建物の安全性を簡易的に確認していきます。

 

仕様規定

木造住宅の仕様規定には

3つの簡易な計算と8つの仕様ルールがあります。

簡易な計算方法で確認

1.壁量の確保(壁量計算)

2.壁配置バランス(四分割法)

3.柱の柱頭・柱脚の接合方法(N値計算法)

仕様を守って計画

1.基礎の仕様

2.屋根ふき材等の緊結

3.土台と基礎の緊結

4.柱の小径等

5.横架材の欠込み

6.筋かいの仕様

7.火打材等の設置

8.部材の品質と耐久性の確認

 

一般の住宅の場合

上記に基づき構造計画を行っていきます。

 

しかし確認申請の際

上記簡易計算の根拠の提出は

義務付けられておりません。

 

その為

専門的な知識がない者が

上記に基づき検討をし

それがそのまま建物として形になってしまう

それも可能なのが現在の状況です。

 

各地の震災では

長期優良住宅の認定を取得している建物も

倒壊してます。

 

その直接的な原因としては

必要な壁量の不足や

柱・梁など構造材、接合部の破壊

などがありますが

その背景にあるのは

 

構造に対して正しい知識がない者が

その本質を理解せずに

簡易計算に基づき

計画を行っているという

現状があることを否めません。

 

「地震に強い家が欲しい」

 

そう考えた時

金物や工法を検討する

それも大切ですが

それらは正しい計算に基づき

必要なところに必要なだけ配置されて

はじめて意味を成します。

 

工務店や建築会社には

どんな金物や工法で行っているかを

訪ねる事に加え

 

構造計算はどのように行っているかのかを

確認することをお勧めします。

 

前田工務店の構造

 

私達が構造を検討し

地震に強い住宅を考える際

最も重要だと考えている事は以下の2点です。

 

1,構造計画

構造に対する正しい考え方をもった専門家が

計算と考え方に基づき構造を計画をする事

 

2.計画通りに施工する

構造計画に基づき定められた材料を使用し

基準通りに施工する事

 

 

上記2点は当然の事と

考えられるかもしれません。

 

しかし私達は

上記2点を確実に形にする以外に

地震に強い住宅をつくる方法は無いと考えています。

 

1,構造計画

 

構造設計事務所に依頼

 

建物強度を考える際

私達がまず注意を払って検討するもの

それが“構造計画”です。

 

私達は自社のみで

“構造計画”を形にする事はありません。

 

 

アトリエ系設計事務所では

構造計算を自社のみで

完結してしまうような事は

殆どありません。

 

アトリエ系設計事務所では

構造事務所と呼ばれる

構造計算のみを専門で取り扱う

構造設計事務所と連携し

その計画を行っていきます。

 

アトリエ系の設計事務所には

設計に卓越した建築家が必ず

在籍しています。

 

しかし

そんな建築家でさえも

自社のみで“構造計画”を完結せず

 

構造事務所と連携をして

その計画を進めていくのです。

 

それは

それだけ構造計画に関しては

多岐に渡る専門的な知識が必要であり

自社で行う簡易的な計算だけで

構造計画を完結する事は

危険であると言うことを意味します。

 

構造事務所へ依頼をする事で

費用は増えます。

 

しかし

長年安心して暮らせる住まいを

形にする際

それは必要な経費だと私達は考えます。

 

どんな金物・工法を採用するか

 

それらを検討するにあたり

その建物の強度を担保する“構造計画”は

安心して暮らせる住まいを形にする際

 

必要不可欠だと考えているからです。

 

私達は専門の構造建築家と連携し

建物にあった金物や工法を吟味して

丈夫な住まいを形にしていく事で

 

皆様に長年にわたり

安心して暮らせる丈夫な住まいを

ご提供致します。

 

2,計画通りに施工する

 

“構造計算”に基づき

形となった“構造計画”

 

その“構造計画”通りに

正確に形にする事で

はじめてその建物の強度は担保されます。

 

これらを正確に形にするために

必要となるのは

“現場管理能力”と

その“検査態勢”です。

 

上記に関してはまた別の記事で

お伝えさせて頂きます。

断熱

耐震

直接話しをきいてみる

私達の6つの特徴

閉じる