松原の家
神奈川県秦野市にあるこちらの住まいは、国道近くの住宅街に建つ。敷地内にご両親が住み、お孫さんがのびのびと遊ぶことができる住まい。施主様世帯とご両親世帯との交流をしながら心地良く暮らせる住まいを形にするため、ご両親との住まいの間に余白をつくり、その余白に大きな軒下空間を設けた。この余白の敷地をぬけるとそこにもご親族の住まいがある。余白に設けられた軒下空間を介して、人が行き交う賑やかな住まい。かつて日本の住まいにあった家族やご近所さんが集まる縁側のような、気の置けない人たちと四季折々の気持ちの良い時間を半屋外の空間で共に過ごすことができる懐かしく楽しい住まいを目指した。建物の構成は平屋に見える佇まいの2階建て。軒下空間とつながるリビングには半階あがった子供スペースがつながる。子供スペースは後々3つの部屋へと分ける事が可能ではじめは壁を設けずに子供広場として使用する。3つに分けた後は部屋の先にあるデスクスペースを介してリビングとつながるり軒下を介して外へと視線はぬける。学生時代建築を学び構造を専攻していたというご主人様からは構造的にもおもしろくとのご要望。ご希望に応えるため、この住宅の顔である軒下に通常であれば存在してくる柱を無くした。軒下は室内から梁を持ちだし垂木を支える。軒桁を支える柱は存在しない。柱の存在しない2730の大きな軒下空間はお施主様世帯、ご両親、ご親族、お孫さん、それぞれのご友人。様々な人たちの行き交う場所になることを願っている。
- 用途
- 住宅
- 概要
- 新築
- 面積
- 敷地393,43㎡ (104,04坪)
延床面積121,47㎡ (36,74坪) - 場所
- 神奈川県秦野市
- 完成
- 2017年1月完成
- 設計
- 前田工務店+成島建築設計
- 施工
- 前田工務店
- 写真
- アーキノロジオ